Pyxelの概要
Pythonを使用してゲームを開発するためのゲームエンジンです。
特徴としては、レトロゲーム用のエンジンというところです。
バリバリの3Dゲームではなく、懐かしいファミコン、スーパーファミコンのようなゲームを開発できます。
GitHub上に公式ドキュメントなどがあります。
Pyxelの開発環境構築
Pythonの導入からAnaconda環境の切替、Pyxelのインストール、Pyxelのサンプルまでを説明していきます。
以下に示しているPyxelの開発環境構築の手順はwindows上での手順を示しています。
Pythonの導入
PCにPythonを入れる方法は何通りかありますが、今後機械学習も勉強したいという人向けにAnacondaを使ってPythonを入れる方法を紹介します。
その方法は下記の記事に記載していますので、そちらを参考にしてやってみてください。
Anaconda環境の切り替え
Anacondaを無事にインストールできた後は、Anacondaの環境の切替を行います。
今回ゲーム開発用の環境を機械学習用の環境とは分けておいた方が、環境がごちゃ混ぜになって、不具合が起きにくくなります。
Anaconda Navigatorを使用して、環境を切り替えることができます。
- Anaconda Navigatorを起動
- 左側メニューのEnvironmentsをクリック
- 画面下にあるCreateをクリック
- 環境名を入力『Pyxel』
- PackagesはPythonを選択(2.*ではなく、3.*を選択すること)
- Createをクリック
- pyxel用環境の作成完了
Pyxelのインストール
作成したPyxel用環境にPyxelをインストールしていきます。
- Anaconda NavigatorのEnviromentsのメニューを開く
- 先ほど作成したPyxelの環境をクリックして、Pyxelの文字の横に三角印が表示されるようにする
- Pyxelの三角印をクリックして、『Open Terminal』 をクリック
- 起動したコマンドプロンプトで下記のコマンドを入力してクリック
pip install pyxel
- 必要なパッケージが一式インストールされる
- コマンドプロンプトで、 下記のコマンドを入力してPyxelがインストールされているか確認
pip list
サンプルのインストールと動作確認
Pyxelにはデモ的なサンプルが用意されています。
サンプルのインストールと実行方法について説明します。
- Pyxelのインストールで使用したコマンドプロンプト(Anaconda Navigatorで起動したコマンドプロンプト)で、cdコマンドを使用してサンプルをインストールしたいフォルダに移動
- コマンドプロンプトで下記のコマンドを実行して、サンプルをインストール
install_pyxel_examples
- コマンドプロンプトで下記のコマンドを実行して、サンプルのあるフォルダに移動
cd pyxel_examples
- コマンドプロンプトで下記のコマンドを実行して、サンプルを実行
python 《実行したいサンプルのファイル》
サンプルで用意されているファイルは8個あります。
順番に実行してみてください。
無事に実行できれば、Pyxelのインストールは問題なく完了できているはずです。
Visual Studio Codeを使って、Pyxelの開発を行う場合のインタープリターの切替
Pyxelのゲーム開発ではPythonのコードを書いていくことになります。
コードエディターとして、Visual Studio Codeを使用する場合の手順を簡単に説明します。
必要なことはPythonのインタープリターを切り替える必要があります。
Visual Studio CodeでPythonコードを開いている時に、『Shift+Ctri+p』を押して、『Python:インタープリターを選択』をクリックします。
そして、作成したPyxel用環境のインタープリターを選択してください。
Visual Studio CodeでPyxelのソースコードを実行する場合は、Visual Studio Codeのコード画面上で右クリックし、『ターミナルでPythonファイルを実行』をクリックします。
コメント